2014-12-01から1ヶ月間の記事一覧

自分の書いた文章に、一瞬、その場面の空気感の色が見えた気がして、嬉しくなった。まだ下手なことは分かっているけれど。嬉しくなるのはほんの一瞬だけだ。いつも少し時間が経つと、自分の書いた文章がとても恥ずかしくて仕方なくなる。

繊細さを忘れないままならばそりゃ口の上手い人間になりたい

われ、山にむかいて、目を挙ぐ わが扶助はいずこよりきたるや

結局、自分のことに責任が持てないだけだ。

からから

川辺の風は切り裂くように冷たく、だんだんと頬や耳の感覚が奪われてゆく。僕は言わずにはいられなかった。 「遠くへ行きたい。」 「遠くって、どこ。」 「僕のことを知る者がいないような、とにかく、遠く、遠くにあるところだ。」 僕は一瞬口篭って、また…

人より秀でたものが何一つ無いし、自分で思っているほど自分には能力もないし、きっと死ぬまで、死んでも何者にもなれないのだろう。自分の生が無に帰ることが恐ろしい。ならばもう、自分のやることに縋るしかないじゃないか。

朝に見た、密度の上がる前の紫雲の合間にのぞく藍白とぼやけた橙の一筋が、とても優しかった。

死ぬとはどういうことなのだろう。ああ残るものが欲しい。

背の高い木々の緑と煉瓦造りの大きな図書館強いわけでもないのにひどく白んだ日の光あの感じをどうやって掴めばいいのか