自分とは

自分には、客観的に見た、ある意味現実的な自分と、自分で「こうだ」と思っている自分とがあると思う。
その二つが完全に一致する人などいないと思う。
周りからの評価を客観的だと言うかもしれないけれど、誰かの意見は結局誰かの主観から来るものだし、全ての意見が的を射ていることはない。
しかし、自分で思い込んでいる自己像も、少なからず幼少期から得てきた周囲からの評価が関係しているし、自己評価にも、自分自身の主観が強く影響するはずだ。
それらは果たして、本当の自分だと言えるのか。

辿って行けば、自分なんてものは無いのだなと思う。

人に「〜な人だ」と評価されるのはありがたいけれど、それはその人が自分の言動にそう感じたというだけのことで、それは自分の思う確固たる自分にはなり変わらないのではないか。

というか、表出する自己像と内面的な自己像が距離を縮めてぴたりとくっついた結果、結局そこには何も無いのではないか、と思う。

ということで自分探しの旅はしません。

しかし自意識が限りなく無になれる日はおそらくまだまだ遠い。